会議や商談、ミーティング用のテーブルには、種類が多数あります。『研修に使いたい』、『おしゃれなミーティングコーナーをつくりたい』など、用途や要望に合わせて選ぶことができます。今回は、会議用テーブルの種類とサイズについてご紹介し、機能性や選ぶ際のポイントを解説します。
会議テーブルの種類とサイズ
会議用テーブルには、大きく分けると下記の3種類があります。
●折りたたみ式テーブル
会議や研修などで使う、折りたたんで保管できるテーブル
●据え置き型テーブル
ミーティングコーナーなどで利用する、常設タイプのテーブル
●大型会議テーブル
役員室や、オンライン会議で活用する大型のテーブル。配線ができるものが多い
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
折りたたみテーブル
折りたたみテーブルは、使わない時に、折りたたんで、保管できるテーブルです。大きく分けると2タイプあり、天板を折りたたむタイプと、脚を折りたたむタイプがあります。折りたたみ方などによって、さらに種類が分けられます。
〈天板を折りたたむタイプ〉
跳ね上げ式テーブル
跳ね上げ式は、レバー操作で天板を跳ね上げ、1人でも簡単に折りたたみできるテーブルです。コンパクトに保管でき、会議用テーブルの定番です。スタッキングテーブル、スタックテーブルとも呼ばれます。スタッキングとは、『積み重ねる』という意味です。積み重ねると言っても、上下ではなく、折りたたんで、横方向に重ねることを言います。また、スタッキングの方法も2種類あり、斜めに重ねていく通常タイプと、まっすぐに重ねられる、平行スタッキングタイプがあります。
フライトテーブル
天板を、真ん中で半分に折ってたたむテーブルです。レバーやつまみを操作して、簡単に折りたためます。多くの製品は、手を挟まないように、安全設計がされています。また、省スペースが売りの製品では、スタッキング時には、10台が2m程度で収まります。
〈脚を折りたたむタイプ〉
長机
長机は、使用しない時は、手動で脚をたたんでから、重ねて保管します。脚の先端にはアジャスターが付いていて、使う際にガタガタしないように調整できます。比較的リーズナブルで、昔からある、ベーシックなタイプのテーブルです。学校や公民館などで、見たことがあると思います。脚を折りたたむ際は、テーブルを逆さにする必要があるため、作業は2人以上でやると安全です。
座卓
天板の高さが低く、畳や床に座って使います。公民館や神社、そろばん、お習字、お花の教室などでも利用されています。たたんで、縦に重ねて保管することができます。長机と同様に、逆さにして脚をたたむため、2人以上で作業しましょう。
据え置き式テーブル
据え置き式テーブルは、置いたまま利用する、常設のテーブルです。天板の形と、脚の形状で、さらに種類が分かれます。
〈天板の形状の種類〉
天板の形状は、角型、丸型、U型、などがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
角型
角型には、長方形と正方形があります。主に4名~6名程度で利用します。長方形のテーブルは、対面式で着席します。昨今、新型コロナウィルス対策として、テーブルの中央に、飛散防止用のアクリルパーテーションが置かれることもあります。また、テーブルが正方形の場合は、それぞれの辺に1名が座ります。
丸型
丸型には、円形、楕円形、半円形、ビーンズ型などがあります。カジュアルな雰囲気のミーティングコーナーや、休憩室などで利用されます。空間に動きが出て、クリエイティブな雰囲気が演出できます。
U型
U型は、角型と丸型のいいとこ取りをしたような形です。片側を壁にピタッとつけることができ、省スペースながらも、丸みのある柔らかな印象をもつことがメリットです。基本的には、対面式に着席して利用します。
〈脚の形状の種類〉
脚の形状には、4本脚、T字、十字、X字などの種類があります。脚の素材は、ステンレスやクロームメッキ、スチール塗装などがあります。
4本脚
シンプルで、どんな形状の天板にも、組み合わせできます。ミーティング用だけでなく、作業台や食堂用としても活用されます。長方形の場合、いわゆる、お誕生日席がつくれることもメリットです。デメリットは、大きく椅子をひかないと、出入りしづらいことです。軽量な椅子との組み合わせが向いていて、回転式や、重い椅子との相性はよくありません。また脚には、丸いパイプ脚と角脚があります。空間のテイストや、使用する場所によって選んでください。
T字型
T字型は、横から見ると、Tを逆さにした形をしている脚のことです。テーブルの角に脚がないので、出入りしやすいのがメリットです。椅子を後ろに大きく引かなくても、出入りできるので、スペースが取れない場合にも適しています。デメリットは、お誕生日席をつくりづらい点です。基本的には、対面での使用となります。
X字型
X字型は、横から見た時に、Xの形をしている脚です。T字と同様に、角に脚がなく、出入りしやすいのがメリットです。また、デザイン性が高く、おしゃれで個性的です。テーブルが空間のアクセントにもなります。木目の天板に、マットブラックのX字型の脚を組み合わせると、カフェや、海外オフィスのような雰囲気になります。デメリットは、製品の種類が少ないことや、お誕生日席がつくれないことなどです。
十字型
十字型の脚は、主に円形や正方形のテーブルに使われます。カフェテーブル、ラウンジテーブルなどとも呼ばれるタイプです。1本脚で、床に接する部分が十字になっています。十字の部分が、円形になっているものもあります。メリットは、脚がじゃまにならないことです。デメリットは、天板に大きく力をかけると、グラつくことがある点です。しかし、脚の先端にはアジャスターがあり、ガタガタしないように調整が可能です。
大型会議テーブル
大型会議テーブルは、6人~12人くらいまで対応できるテーブルです。大きく分けると、単体型、連結型、エグゼクティブ用の3種類に分かれます。
単体型
単体で使える、据え置き式の大型テーブルです。幅は、2m~4mくらいの製品があります。たとえば、幅が2m40cmの場合、対面で6人程度が座れます。1人あたりの幅は80cmとれるので、パソコンを使用することも可能です。奥行きは、90cmや1m20cmなどがあります。天板の素材は、主にメラミン化粧板です。形状は、角型、ボート型、台形などです。天板には、配線口が付いていたり、電源ユニットを取付けられたり、Web会議にも対応できる製品が多くあります。
連結型
連結型は、単体で使える基本タイプに、連結タイプをつなげて使うテーブルです。また、フリーアドレス用のデスクを、会議やミーティングに使う方法もあります。人員が増えた際には、デスクワークにも使え、2WAYに利用できます。フリーアドレス用のデスクは、中央に配線ダクトがあり、パソコンを用いる会議にも対応できます。
エグゼクティブ用
役員室などで使われる、エグゼクティブ用のテーブルです。ロイヤルテーブルと呼ぶ場合もあります。天板の素材は、メラミン化粧板のほか、木の突板を使った製品もあります。1人あたりの幅は、90cm以上とることが多いでしょう。テーブルの奥行きも、1m20cm、1m50cmなどがあり、一般的なサイズよりも大きくなります。エグゼクティブ用の会議テーブルでは、合わせる椅子も大きめです。肘掛け付きを使うことも多く、余裕のあるスペースが必要になります。
会議用テーブルのサイズ
会議用テーブルのサイズ(幅)と、使用人数の目安を一覧にまとめました。どのサイズを買えば良いか、迷った際の参考にしてください。
会議用テーブルのサイズ(幅)と使用人数 | |||||
テーブルの幅 | おすすめの人数 (ゆったり座れる) |
最大使用人数 (つめて座れる) |
|||
cm | mm | 人数 | 1人当たりの幅 | 人数 | 1人当たりの幅 |
90cm | 900 | 1人 | 90cm | – | |
1m20cm | 1200 | 2人 | 60cm | – | |
1m50cm | 1500 | 2人 | 75cm | – | |
1m80cm | 1800 | 2人 | 90cm | 3人 | 60cm |
2m10cm | 2100 | 3人 | 70cm | – | |
2m40cm | 2400 | 3人 | 80cm | 4人 | 60cm |
3m60cm | 3600 | 4人 | 90cm | 6人 | 60cm |
会議用テーブル、おすすめの機能5つ
会議用のテーブルには、折りたたみ以外にも、さまざまな機能をもつものがあります。なかでも、おすすめの機能を5つご紹介します。
配線すっきり
会議用テーブルには、パソコンやプロジェクターなどの機器が使いやすいよう、工夫されたものがたくさんあります。たとえば、天板に配線口や配線キャップが付いていたり、コードやケーブルをすっきり収納できる、配線ボックスが付いていたりします。オンライン会議にもぴったりです。また、テーブルの脚内部に、床からの配線を通せるスペースを設けている場合もあります。天板上も足元も、配線をすっきりさせると、会議の集中力UPが期待できます。
天板が昇降できる
ミーティングテーブルには、天板を昇降できるタイプがあります。座っても、立っても利用でき、社内の打ち合わせや、カフェタイムにもおすすめです。時には天板を高くして、立って話をすると、目線が高くなることで、スムーズなコミュニケーションが誘発されることもあります。
足元が隠れる幕板付き
会議用テーブルは、ロの字やコの字の形に、レイアウトされることもあります。その際、向かい側に座る人に、足元が見えてしまうと、落ち着きません。記者会見などでも、足元のだらしない恰好が見えてしまうと、がっかりしますよね。テーブル下の足元を隠してくれるのが、幕板(まくいた)です。向かい合わせで使う可能性がある場合は、幕板付きを選ぶと安心です。
手の跡がつきにくい天板(指紋レス)
木目柄の天板の中には、手の跡や指紋が目立つものがあります。とくに、濃い木目の場合に目立ちやすく、清掃に気を遣います。指紋がつきにくい機能が付いた天板なら、お手入れがとてもラクになります。とくに、使う頻度が高い場所や、来客用のテーブルに付いていると役立つ機能です。
棚やフック付き
会議用テーブルのなかには、棚付きもあります。会議や研修、授業の際に、手荷物や資料を入れることができます。また、主に食堂で使われるテーブルには、椅子をハンギングするための、専用フックが付けられる製品もあります。掃除をする時、椅子をかけておけば、床を拭くのがラクになります。椅子を天板に載せないので衛生的です。
会議用テーブルを選ぶ際のポイント
会議やミーティング用のテーブルは、種類もサイズも豊富で、どれを選べば良いか、迷いますよね。最後に、選ぶ際のポイントを解説します。
サイズは余裕のあるものを選ぶ
パーソナルスペースという言葉を、聞いたことはありますか。他人との心地よい距離感のことです。同僚などの場合は、45cm~1m20cm程度、上司や他社の人とは、社会的距離と呼ばれる、1m20cm以上が望ましいとされます。
もちろん、空間の広さによって、選べる幅や奥行きは変わります。しかし、パーソナルスペースを意識して、余裕をもったサイズ選びができれば、会議や研修の時間も、心地よく過ごせるでしょう。
1人で動かせるかも重要
オフィスに個室が少ない場合、会議室を色々な用途に使うことになります。たとえば、折りたたみテーブルを、来客時には対面式、採用説明会では、スクール式にレイアウトすることがあります。また、会議の際には、ロの字やコの字に配置する場合もあるでしょう。用途に合わせて、都度、テーブルを動かさねばなりません。このようなケースでは、1人でも簡単に動かせるかは、重要なポイントになります。
2WAYに活用できる
とくに、大型テーブルの購入を検討している場合は、ワークスペースと兼用できるものを選ぶのがおすすめです。働き方の多様化により、1人1台の固定席をやめる企業も増えています。フリーアドレスデスクなら、会議用テーブルとしても使え、2WAYに活用できます。フリーアドレスデスクを執務に使うと、チームでの一体感を演出したり、日によって違う席に座ることで、パフォーマンス向上の効果が期待できたりします。
リーズナブルに手に入れるなら、中古がおすすめ
予算が決まっている場合、機能よりも金額を優先して、後悔することもあります。『こんなの誰が選んだの?』と言われると、辛いですよね。たとえば、レイアウトをよく変える場所では、1人でも動かせるテーブルを選びたいもの。しかし、予算の都合で、重いタイプや、キャスターなしのタイプしか選べない場合もあります。
そんな時は、中古のオフィス家具がおすすめです。他の企業で、移転や統合の際に不要になった会議用テーブルが、中古品として販売されています。きれいにクリーニングされ、新品と大差のないものがほとんどです。リユースは、循環型社会をつくるためにも、大切な取り組みです。リユース品の購入は、リーズナブルで自社のためになり、社会貢献にもなります。
≫ ファニチャーでは、まだまだ使用できそうなものをリユース品として販売しております。
会議用テーブルの種類・サイズ・機能と選ぶ際のポイントを解説【まとめ】
会議用・ミーティング用テーブルの種類とサイズをご紹介し、おすすめの機能や、選ぶ際のポイントも解説しました。折りたたみテーブルは、折りたたみ方や並べ方で種類が分かれ、据え置き式は、天板や脚の形状で種類が選べます。また、フリーアドレス用のデスクには、会議テーブルとしても利用できるものがあり、2役を担うことができます。テーブルには、1人で動かせるものや、便利な機能が付いているものもがあります。用途や目的に合わせて選んでください。リーズナブルに手に入れるなら、中古のオフィス家具から探すこともおすすめです。