オフィス収納は書庫で決まる!スチール書庫の特徴と選び方を紹介

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DX化やSDGsの潮流からペーパーレス化に力を入れている企業が増えています。しかし契約書や帳票類など紙媒体の運用を完全に無くすことはできず、紙書類の保管スペースは必須です。今回は、スチール書庫の特徴と選び方について紹介します。オフィス家具選びの参考にしてみてください。

 

スチール書庫の特徴を紹介

スチール書庫の特徴は素材の頑丈さと種類の豊富さです。スチール素材で作られているため耐久性が高く、書類の出し入れや扉の開閉を頻繁に行うオフィスワークでは重宝します。また、扉や鍵の種類によって組み合わせの自由度が高く、保管する書類や文房具、執務スペースの広さによって、オフィスに適したアイテム選びが可能です。

 

扉の種類別に書庫選びのポイントを紹介

スチール書庫の扉の種類は大きく4つにわかれています。それぞれの扉のタイプによって、収納に適したアイテムが異なります。また、扉の開き方によって適した設置スペースも異なるため、執務スペースのレイアウトによって扉タイプを変えることをおすすめします。

 

①開き戸タイプ

正面中央から2枚の扉を左右に観音開きするタイプの扉です。扉を開けた際の間口の広さから、収納している書類やファイルが取り出しやすく、収納アイテムを探しやすい点がポイントです。また、施錠できる場合は防犯性に優れるため、重要な書類を保管することに適しています。一方で、扉を開けた際は左右にスペースを必要とするため、広めの場所への設置をおすすめします。

 

②引き違い戸タイプ

扉が2枚または3枚で、左右にスライドして開くタイプの扉です。扉を開けた際に左右どちらかの扉が閉まっているため、開き戸タイプと比較すると保管しているアイテムは取り出しにくいです。しかし、操作性の良さと扉を開ける際にスペースを必要としない点がメリットです。そのため、執務スペースが限られた広さであっても設置が可能です。

 

③ラテラルタイプ

引き出しタイプの書庫のため、扉を開けた際に収納スペース内を俯瞰できることから、収納アイテムを確認しやすい点が魅力です。引き出しを引くため、書庫の前にある程度のスペースは必要ですが、収納力が高く、保管する書類やアイテムの量が多い場合におすすめです。ラテラルタイプの書庫は重ねて配置すると上段のアイテムが取り出しにくいため、複数の書庫を組み合わせる場合には、下段に設置すると使いやすくなります。

 

④オープンタイプ

オープンタイプは正面に扉がなく、保管している書類やアイテムが見やすく取り出しやすい点が特徴であるため、使用頻度の高い書類やアイテムの保管に適しています。他タイプの書庫と違い扉がない分、低コストでの導入が可能な点もおすすめポイントです。一方で、常に保管書類にアクセスができることから、機密文書や機密情報の保管には向いていません。オープンタイプは扉を開ける必要がないため、開閉に必要なスペースを確保する必要がなく、限られたスペースに設置できます。

 

扉タイプ     特徴 メリット デメリット
①開き戸タイプ 正面中央から観音開きするタイプ 収納物の取り出しやすさ
保管状況の視認性の良さ
扉の開閉にスペースが必要
②引き違い戸タイプ 左右にスライドさせ開閉するタイプ 扉が開閉しやすい
開閉に必要なスペースがなく省スペース
開き戸対応と比較し、開口時の間口が狭い
③ラテラルタイプ 引き出しタイプ 書庫内の収納物を俯瞰できる視認性の良さ 高い位置に設置すると横内を確認することができない
④オープンタイプ 扉がないタイプ 収納物が取り出しやすい
扉の開閉がなく、省スペース
施錠できないため、防犯性が劣る

 

サイズ別に書庫選びのポイントを紹介

複数の扉タイプの書庫を組み合わせて活用するため、書庫自体のサイズは執務スペースへ大きな影響を与えます。また、書類の取り出しやすさや書庫内の見やすさなど、サイズは書庫の使いやすさに直結します。扉のタイプや保管するアイテムごとにおすすめのサイズ感があるため、しっかりとポイントをおさえましょう。

 

高さ

書庫は扉のタイプによって使いやすい高さがあるため、高さは書庫選びの重要なポイントです。スペースを有効に活用しようと、一般的なオフィスの天井高である2400~3000mmに合わせて複数の書庫を積み上げてしまうと、高い位置に保管したアイテムが取り出しにくく、高い場所へのアイテム保管が難しいです。

 

扉のタイプが開き戸タイプもしくはオープンタイプであれば、扉を開閉した際の間口も広く、少々高い位置に書庫を設置したとしても使いにくさは感じません。およそ2000~2100mmほどの高さにおさえることをおすすめします。

 

ラテラルキャビネットのように、引き出しの中を覗き込む必要がある扉タイプの書庫であれば、高い位置に設置してしまうと書庫内を確認できません。そのため、腰ぐらいの高さ(およそ1000mm)におさえておくと、ストレスなく書類やアイテムの出し入れができます。

 

奥行き

書庫選びは、奥行きについても考える必要があります。収納するアイテムや収納方法によっては、必要とする奥行きが異なるため、「何をどのように保管するのか」を考えながら書庫を選びましょう。

 

一般的な書庫の奥行きは330~510mmですが、オフィス用書庫の場合は、奥行きが400もしくは450mmのサイズ展開が多いです。奥行きが400mmの書庫は、A4サイズのファイル保管に適しており、奥行きが450mmの書庫はB4サイズのファイルやファイルボックスの保管に適しています。

 

執務スペースによって、設置できるサイズは限られますが、保管するアイテムを書庫購入前にリストアップしておくとサイズ選びの失敗は減ります。

 

サイズ     ポイント おすすめの寸法 注意点
高さ 天井高いっぱいまでは積み上げないこと。 開き戸タイプやオープンタイプ:2000~2100mmまで
ラテラルキャビネット:
腰の高さ(およそ1000mm)
扉タイプによって使いやすい高さの目安がある。
奥行き 収納するアイテムによってサイズを選択する。 A4ファイル:400mm
B4ファイル:450mm
執務スペースに合わせたサイズ選びが重要。

 

仕様ごとに書庫選びのポイントを紹介

サイズや扉以外にも、書庫選びに欠かせないポイントとして、鍵付きや可動棚といった付属的な仕様が挙げられます。オフィスでの使用用途や保管するアイテムによって、プラスアルファの仕様を選ぶことで書庫の使いやすさは変わってきます。自社の目的に沿った書庫選びのために、ポイントをしっかり押さえておくことが重要です。

 

鍵の種類は使い勝手に直結

書庫に鍵が付属している場合、鍵の種類によって使いやすさは変わります。書庫に付属する鍵タイプは大きく分けてシリンダー式、ダイヤル式、プッシュ式、カードリーダー式の4つに分かれています。

 

シリンダー式

シリンダー式は鍵穴に鍵をさして開錠するタイプです。鍵の管理は必要ですが、暗証番号を記憶する必要がなく、取り出しやすさに長けている点が特徴です。

 

ダイヤル式

ダイヤル式は所定の数字にダイヤルを合わせて開錠するタイプです。開錠のためのダイヤル番号を記憶する必要はありますが、シリンダー式と比較して防犯性能が高い点が特徴です。

 

プッシュ式

プッシュ式は所定の数字をプッシュして開錠するタイプです。暗証番号を記憶する必要がある点ではダイヤル式と同じで、シリンダー式と比較して防犯性能は高いです。

 

ダイヤル式やプッシュ式は暗証番号を忘れても開錠できるマスターキーが用意されていることがあります。

 

カードリーダー式

カードリーダー式は電子カードを用いた開錠、施錠が可能であり、書庫内のアクセス履歴も残せるため、防犯性が非常に高く、機密文書や機密情報を保管することに適しています。

 

収納力を求めるなら可動棚

書庫に収納力を必要とする場合、棚が可動式タイプの書庫をおすすめします。可動棚の場合、収納する書類やアイテムによって棚の高さを調節できるうえに、必要であれば棚板を追加することで収納スペースを増減できます。棚板の調節幅は書庫ごとに異なるため、購入前に事前に確認する必要があります。

 

仕様    内容 メリット
鍵タイプ 鍵の種類によって開錠方法や取扱いが異なるため、管理のしやすさや防犯性によって選ぶことが重要。 防犯性が向上し、重要書類や機密情報の保管が可能。
可動棚 棚板を動かすことで、棚を好きな高さにアレンジできるタイプの棚。 収納するアイテムに合わせて棚板を調節することができ、書庫の収納力が向上する。

 

おすすめ商品3選

これまで、スチール書庫の特徴や扉タイプ、サイズ、仕様ごとの書庫選びのポイントについて紹介しました。一方で、実際にどのような商品が販売されているか知りたい方が多いと思います。紹介したポイントを踏まえたおすすめ商品を3つ紹介しますので、書庫選びの参考にしてみてください。

 

商品紹介

両開き書庫(W900mm)CWS-0914K-BB

両開き書庫(W900mm)CWS-0914K-BB

幅900mm、高さ1400mmのスチール書庫です。扉のタイプは両開きのため、開閉時にスペースを必要としますが、間口が広いため収納アイテムの取り出しや保管がしやすく、実用的なおすすめ商品です。購入時の付属品として、棚板は3枚付属しているため収納アイテムによって棚板の高さ調節が可能であり、棚板の耐荷重が44kgであるため重いアイテムの収納にも適しています。鍵はシリンダー式が採用されているため、施錠開錠がしやすく使い勝手の良さが光る書庫です。

 

≫ CWS-0914K-BB

 

オープン書庫(W900mm)CW-0921N-B

オープン書庫(W900mm)CW-0921N-B

高さが1750もしくは2100mm、奥行きが450mmのスチール書庫です。扉が付いていないオープンタイプの書庫であり、奥行きのサイズ感から使用頻度の高い書類ファイルの保管に適しています。また、高さのサイズ展開が2種類あり、2種類ともにある程度の高さがあるため、執務スペースの空間を上手に使え、十分な収納スペースも確保しやすい設計です。棚板は5枚付属しているため、高さ調節によっては少し高さのあるファイルボックスやオフィスアイテムの収納もできるため、非常に使い勝手の良い商品としておすすめできます。

 

≫ CW-0921N-B

 

スチール引き違い書庫(2枚扉・W900mm)CWS-0911H-BB

スチール引き違い書庫(2枚扉・W900mm)CWS-0911H-BB

幅900mm、高さ1050mmのスチール書庫です。2枚の扉を左右に引き違うタイプの扉のため、書庫の前に扉の開閉のためのスペースが不要です。また、高さが1050mmと、紹介している他のおすすめ商品と違い低めの設計です。そのため、同じ高さのスチール書庫と重ねることで使いやすい2100mmのシステム書庫を採用できます。付属の鍵は回して施錠開錠ができるインジケーターキーを採用しているので、簡単に操作ができる点が魅力です。奥行きは400mm、棚板は2枚付属しているので、高さのあるアイテムや書類ファイルの保管におすすめです。

 

≫ CWS-0911H-BB

 

オフィス収納は書庫で決まる!スチール書庫の特徴と選び方を紹介【まとめ】

今回は、スチール書庫の特徴と選び方について紹介しました。スチール書庫の特徴は素材の頑丈さと組み合わせの自由度です。また、スチール書庫は扉のタイプやサイズ、仕様の種類によって選び方のポイントが異なります。「何を書庫へ保管するのか」を事前に把握できると、理想の書庫を選べます。紹介した内容については、今後の書庫選びの参考にしてみてください。