デスクパーテーションのメリットと用途別の素材や形の選び方

ポリプロピレン素材パーテーション オフィス家具・店舗用品

仕事や読書などをしていて「周りが気になって集中できない」と感じたことはありませんか?開けた空間だと目の前のことに集中するのが難しいという人は意外にも多いと聞きます。そういった悩みを抱えている人にはデスクパーテーションがおすすめです。今回は、手軽に仕事環境の改善ができるデスクパーテーションのメリットや、選び方をご紹介します。

 

デスクパーテーションとは

デスクパーテーションとは、卓上に設置するタイプの仕切りです。数種類あるパーテーションの中でも安価で工事しなくても設置できるため、最近では感染症対策のために導入する企業も増え身近なものとなりました。また、個人でも手軽に購入ができ設置も簡単なため、持ち運べるタイプを外出先で使用する人もいます。

 

デスクパーテーションのメリット

デスクパーテーションの主なメリットを以下の表にまとめました。

メリット一覧
低コストで設置が容易 価格が比較的安価
サイズがコンパクトなため一人で設置可能
プライバシーの確保 仕切りによってパーソナルスペースを作れる
周りからの視線を遮ってくれる
雑音の軽減 周囲の物音や声を仕切りが遮り軽減してくれる
感染症対策 くしゃみなどによる飛沫を防いで感染対策ができる

 

①低コストで設置が容易

デスクパーテーションは比較的安価で設置や移動も簡単です。工事が必要なタイプやサイズが大きいものはどうしても設置や購入にそれなりのコストが掛かってしまいます。しかし、デスクパーテーションの場合はネット通販などでも購入可能で、価格も千円未満~数千円のものが豊富にあるため個人でも手が出しやすくなっています。設置の際も工事などは不要で、卓上におけるサイズのため移動も手軽に行えます。特に、折り畳み式などコンパクトにできるタイプは、外出先で使用したい人におすすめです。

 

②プライバシーの確保

パーテーションを設置すれば仕切りによってパーソナルスペースができ、余計なストレスを防ぐことが可能です。開けた空間ではどうしても周りの物や人が視界に入ってしまいがちです。それは同時に、周りからも丸見えの状態ということでもあり、人によっては周囲の視線を意識して気が散ってしまうこともあります。デスクパーテーションがあれば、周りを気にすることなく目の前のことに集中できるため、作業や読書などの効率アップにもつながります。

 

③雑音の軽減

オフィスやカフェなど公共の場所では会話の声や咳払い、キーボードのタイピングなどの集中を妨げる音があふれています。パーテーションの設置はこれらの音を軽減することにも効果的です。卓上タイプは完全な仕切りではないので、個室やハイパーテーションに比べると防音効果は劣ってしまいますが、それでも全く仕切りがない状態と比較すると雑音の軽減を実感できます。公共の場所で作業することがあり、周りの音が気になってしまう人はデスクパーテーションを活用してみましょう。

 

④感染症対策

パーテーションがあれば飛沫による感染のリスクを抑えることが可能です。昨今の世間ではコロナウイルス感染症への注目が高まっていますが、季節によってはインフルエンザなど、他の感染症にも気を付けなくてはいけません。直接、誰かと会話する際や、近くで他の人たちが会話しているときも飛沫による感染のリスクが存在します。デスクパーテーションなら手軽に感染症対策ができるため、カフェでの食事、仕事に取り組む際の不安を取り除けて、さらには集中力アップにもつながります。

 

素材や用途別の選び方

デスクパーテーションはサイズやデザイン、素材の種類が豊富です。そのため購入を考えている人の中には、どう選べばいいか迷ってしまう人もいるでしょう。何を基準にして選ぶべきか判断するためにも、形や素材ごとの特徴についてみていきましょう。

 

サイズや形

サイズ選びで迷ってしまうときはどこに設置するか、どんな目的で使うかを意識するといいでしょう。例えば、飲食店やどこかの窓口など人と向かい合う際に、飛沫対策で用いられるものは60㎝前後の高さがある仕切りが一般的です。作業や読書などで集中するために使う場合は、45㎝程の高さがあれば問題ありません。外出先などに持ち運び使用する場合は、折り畳み式や幅が調節できるタイプのものがおすすめです。また、書類などの資料を広げながら作業する人向けに内側にポケットやクリップがついているものもあります。使い方を意識するとサイズや形を選びやすくなるでしょう。

 

素材ごとの特徴

デスクパーテーションに使われる代表的な素材には次の4つが挙げられます。

 

  1. アクリル
  2. ポリプロピレン
  3. フェルト
  4. ダンボール

 

素材ごとに強みや扱い方が異なるため、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

アクリル

アクリル板パーテーション

アクリルは透明度が高いため、飛沫対策とコミュニケーションの両立をしたい場合におすすめです。また、作りがしっかりしているものが多く安定感に優れていることもあり、飲食店や窓口業務などで用いられることが多くみられます。しかし、手入れの際はアルコールを使用しないよう気を付けなければいけません。アクリルの消毒にアルコールを使用すると、割れや濁りが生じてしまう可能性があるため、中性洗剤で水拭きするといいでしょう。

 

ポリプロピレン

ポリプロピレン素材パーテーション

ポリプロピレンの強みはその軽さにあります。飛沫対策と持ち運びを前提とする場合は、特におすすめです。軽いうえにアクリルに比べて柔軟性のある素材のため、仮に落としてしまっても割れる心配も少なく済みます。難点としては、柔らかいため表面に傷がつきやすい点と、直射日光や低温に弱いため使用する環境によっては劣化してしまう恐れがある点です。

 

フェルト

フェルト

作業や読書の集中力アップが目的なら、フェルトを用いたタイプがいいでしょう。フェルトなら不透明なため視覚的な仕切りとなり、余計なものが視界に入るのを防いでくれます。また、吸音性にも優れており他の素材よりも周囲の雑音を軽減してくれます。フェルトを用いたものは特にカラフルでおしゃれなものもたくさんあるためデザインにこだわりたい人にも人気です。ただし、不透明なため光が通らずライトの位置によっては暗くなってしまうことがあります。加えて素材の性質上、洗ったり消毒したりするのが難しいため複数人で使いまわすのはなるべく避けた方がいいでしょう。

 

ダンボール

段ボール

ダンボールは他の素材に比べて安価なため短期的に仕切りを設けたい人に適しています。紙でできているため処分も簡単です。しかし、紙ゆえにもろく湿気にも弱いため長期間の使用には向きません。破れや劣化が生じるたびに買い替えるのが面倒な人は、ダンボールは避け他の素材のものを使用した方がいいでしょう。

 

デスクパーテーションを設置する際の注意点

設置することで多くのメリットを得られるデスクパーテーションですが、使い方によっては不便が生じる場合もあるため、どういった目的で設置するのか購入前に気を付けなければいけません。透けていない素材だとプライバシーを守れますが、同時に他の人とのコミュニケーションに影響が出てしまうことがあります。そのため職場や公共機関など、人とのコミュケーションが生じる場所ではクリアカラーを用いると良いケースもあります。しかし、透明だとプライバシーを守れるメリットが薄れてしまうので、どちらが重要かあなたのスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。また、飛沫対策も兼ねたい場合は、座った際にパーテーションの高さが頭と同じくらいの位置にあることが重要です。

 

高さが足りないと顔が出てしまい、飛沫を十分に防ぐことは難しくなってしまいます。飛沫対策に効果を発揮するためには、60㎝前後のものが適切です。購入後に後悔しないためにも、どのような目的で使用するのかを考えて種類やサイズを選ぶ必要があります。

 

デスクパーテーションの自作

デスクパーテーションは自作も可能です。余っているダンボールや100円ショップで売っているような材料で簡単に作れるため「コストを抑えたい」「自分だけのものを作りたい」と思っている方は自作も検討してみるといいかもしれません。ダンボールとテープさえあれば最低限のパーテーションが作れます。カッターやメジャーなどの工具でサイズや形を整えることもでき、さらに透明フィルムがあれば組み合わせることでコミュニケーションへの影響も緩和できます。また、ホームセンターに行けばアクリル板が売っているで、パネルスタンドやパネルジョイントを使うことで、より耐久性のあるものを作れます。

 

市販のアクリル板は無地のものが多いため、凝ったデザインのものを作りたいという人は絵柄を貼ったりすることでオリジナリティのあるものに仕上げることも可能です。

 

自作時の注意点

デスクパーテーションは材料があれば自作可能ですが、特にダンボールで作ったものは耐久性に難があり長期的な使用には向いていません。そのため作るのに割く手間と時間や品質を考えたら、製品として販売されているものを買った方が結果として満足を得られるケースも多いようです。

 

ホームセンターでアクリル板などをそろえて自作する場合、材料費と作る手間を考えたときに製品版を買った方が安く済むというケースもあります。デスクパーテーションを自作する際は、オリジナリティにこだわるつもりが無いなら普通に買う場合とかかるコストをよく比べることをおすすめします。

 

デスクパーテーションのメリットと用途別の素材や形の選び方まとめ

デスクパーテーションについてメリットと素材や用途別の選び方を解説しました。個人でも手が出しやすい値段で感染症対策だけでなく、仕事や読書の効率アップなど作業環境の改善に多くの恩恵があることがご理解いただけたかと思います。購入の際には自分の使い方と照らし合わせて、最も適切な素材やサイズ、形のものを選ぶことが大切です。自分に合ったパーテーションで快適な環境を作ってみましょう。