カゴ台車について徹底解説!サイズなど選び方のポイントを紹介

カゴ台車 オフィス家具・店舗用品

物流倉庫での荷物運搬に大活躍なカゴ台車ですが、どんな特徴があるのかオプション品は何かわからない方が少なくないのではないでしょうか。今回はカゴ台車についてサイズ感や選ぶ際のポイントについて徹底解説します。新規購入や買い替えの参考にしてください。

 

カゴ台車とは?

カゴ台車とは開口部以外の三方向が金属製の格子で囲われている台車です。別名をロールボックスパレットといいます。キャスター付きの台車であるため荷物の運搬がしやすく、格子状の枠によって運搬時の荷崩れが起きにくい点が特徴です。

 

カゴ台車自体を陳列棚として活用できるため、物流倉庫以外のスーパーなどの小売店でもよく使われています。

 

ここからはカゴ台車の魅力について紹介します。

 

①効率的にモノを運ぶことができる

一つ目の魅力は、効率的にモノを運べる点です。カゴ台車の形状的に以下のような特徴があり、この特徴が効率的にモノを運べる理由です。

 

  • 台車にキャスターがついていること
  • 格子状の金属フレームで囲われていること
  • 開口部の形状によってより安定感が増すこと

 

たくさんの荷物を同時に運ぶためには、少ない力で動かせるキャスターが効果的です。また、格子状の金属フレームで囲われているため、荷物を高く積み上げたとしても、運搬時の荷崩れの心配はありません。扉のタイプによっては開口部を閉じることができるため、より荷崩れのリスクを軽減できます。

 

②コンパクトに収納できる

二つ目の魅力はコンパクトに収納できる点です。カゴ台車を使用しないときは、次の手順で収納できます。

 

  • 開口部の扉を折りたたんだり、サイドバーをはずす
  • 底面の床板をあげる
  • 側面の格子を折りたたむ

 

カゴ台車は上から見てL字に折りたたみでき、重ねて保管しておけるため、保管場所は小さなスペースでも十分です。一方で、カゴ台車を折りたたむとキャスターの向きが直角の位置関係になるため、移動時はバランスが悪くなります。移動する際にはカゴ台車の転倒による事故が起こりやすいので、収納スペースまで移動させた後に折りたたむように心がけましょう。

 

③最大積載重量は500kg

1台のカゴ台車で最大500kgもの荷物を運搬できます。カゴ台車のサイズや商品によっては、最大積載重量が100kgのものもあり、使用用途や使用予定の通路幅に合わせて商品を選ぶことが重要です。また、棚板を追加することでサイズ違いの商品を運搬できます。この場合も、商品全体で最大500kgまでしか積載できません。

 

最大積載重量が500kgだとしても、毎回500kgの荷物を運搬していると全体的な構造に負荷がかかりつづけます。可能な限り500kgよりも少ない重量の荷物を運搬させることでカゴ台車を長く使うことができます。

 

カゴ台車の扉の特徴は?

カゴ台車といえばサイドバータイプが主流のイメージですが、荷崩れしにくい開閉式の扉タイプのカゴ台車もあります。それぞれの扉の特徴によって荷物の乗せ方が違うなど、使い方に影響があることをおさえていきましょう。

 

観音開きタイプ

観音開きタイプは、左右に開閉するタイプの扉であり、扉がついていることで荷物の運搬中に荷崩れが起きにくい点が特徴です。カゴ台車全体を一つの扉でカバーするタイプと上限2段に扉が分かれているタイプの2つの扉タイプに分かれています。

 

また、移動時に扉が開かないようにするためのロックバーが標準装備されているため、より荷崩れの防止効果が高い点が魅力です。

 

ダブルゲートタイプ

ダブルゲートタイプは上下2段に扉が分かれており、上下段とも手前に扉を倒して開閉するタイプの扉です。ダブルゲートタイプの扉も運搬中の荷崩れ防止に役立ちますが、上下二つに扉が分かれているからこその使い方が特徴です。

 

荷物を積み上げる高さに合わせて、もしくは荷崩れしやすいような荷物をおろすときに、上下のどちらかの扉をストッパーとして活用できるためです。

 

カゴ台車を選ぶときのポイントは?

カゴ台車を選ぶときのポイントは?

カゴ台車を選ぶポイントは大きく3つあり、サイズ・底板の材質・車輪のタイプに分かれます。それぞれのポイントが、カゴ台車の使いやすさに影響をあたえるため、カゴ台車を使う現場環境に適したアイテム選びに役立ててください。

 

ポイントその1:サイズ

カゴ台車のサイズはバリエーションが豊富なため、現場環境に合わせたサイズ選びを心がけましょう。

 

例えば、物流倉庫では、庫内レイアウトによって双方向通行もしくは一方向通行の動線を設定します。どちらの動線設定であっても、カゴ台車を押しながらのピッキング作業に必要な通路幅は900~1200mm必要です。そのため、商品をピッキングするスペースも考慮すると幅800mmに設計されたカゴ台車をおすすめします。

 

また、小売店においてカゴ台車を商品ディスプレイに用いる場合、カゴ台車の奥行きに注意が必要です。売り場の通路幅の目安は800~1000mm、商品棚の奥行きは400~450mmです。そのため、カゴ台車の奥行きは外寸で600mmほどのコンパクトサイズがおすすめです。

 

使用用途 おすすめのサイズ
物流倉庫におけるピッキング作業 幅800mm程度
小売店における商品の陳列棚 奥行き600mm程度

 

ポイントその2:底板の材質

底板の材質は2種類にわかれており、耐久性や防汚性によって選ぶ種類が異なります。カゴ台車に用いられる床板の材質は主に金属製と樹脂製に分かれています。使用用途に合わせた材質選びを心がけましょう。

 

また、床板の材質によって耐荷重は変わりません。金属製であっても樹脂製であっても、最大積載量は500㎏です。

 

耐久性ならスチール製

耐久性を重視するのであればスチール製の床板を選びましょう。金属製のため変形に強い点が特徴です。軽量化を目的とした穴あき加工を施されている商品が少ない傾向にあり、そのため、細長い商品を積載しても穴から商品が落下するリスクを抑えられます。

 

一方で、金属製ならではのデメリットがあります。金属製のため、水に濡れてしまうと床板が錆びてしまい、商品を置いた際に錆汚れが梱包材に付着するリスクがある点です。

 

錆や汚れ防止なら樹脂製

一方で錆や汚れを避けたい場合は、樹脂製の床板が採用されているカゴ台車を選びましょう。金属製ではないため水に強く、錆びる心配はありません。また、金属製と違い素材自体が軽量です。さらに軽量化を目的とした穴あき加工が施された床板もあるため、取り回しのしやすさの観点からも、樹脂製の床板はおすすめです。

 

樹脂製はスチール製と比較して耐久性は劣ります。固い荷物を勢いよく置いてしまったり、運搬中にぶつけてしまうと床板にヒビが入ったり、破片が荷物に混在してしまうリスクがあります。

 

プラスアルファのオプション品は?

カゴ台車にプラスできるオプション品もあります。運搬する荷物の量や作業場所の環境に合わせたオプション品を採用して、作業の効率性の向上や運搬業務における質の向上に役立てましょう。

 

積載効率アップの中間棚

ひとつ目のオプション品は中間棚です。商品の大きさや形状によって中間棚を付け加えることで、一度に運べる荷物の量が変わり、積載効率の向上が期待できます。中間棚の1枚あたりの最大積載重量は100kgです。床板と同じ素材や軽量アルミ素材を選べるため、頻繁に運ぶ荷物の形状や重さ、物量に合わせて選びましょう。

 

中間棚は取り外しができるため、作業時には指をはさまないように注意が必要です。

 

汚れ防止の不織布カバー

ホコリ汚れや水汚れ対策に不織布カバーはおすすめです。倉庫内のみの作業であれば、水に濡れる心配は少ないのですが、トラックの積載待ちなどちょっと屋外に置くことがあれば、商品が汚れてしまわないように不織布カバーを欠けておけば安心です。

 

転倒を防ぐゴムベルト

扉がついたタイプ以外のカゴ台車を使用する場合、転倒防止用のゴムベルトを装着することをおすすめします。扉がついていなくても、金属製のサイドバーが付属している商品は多いです。一方で金属製のため、移動時の揺れなどで商品がサイドバーに接触し、梱包材のへこみや商品の破損に繋がるリスクはゼロではありません。

 

ゴム製であればベルト接触時に起きるダメージの心配は少ないため、運搬する商品によって使い分けしてみるのはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

これまで、カゴ台車の特徴やカゴ台車選びのポイント、オプション品について紹介してきました。物流倉庫での商品の運搬やスーパーマーケットでの商品陳列に使用されており、なんとなく知っていたカゴ台車について深く知ることができたと思います。これからカゴ台車を購入する際には、今回紹介したポイントに沿って商品を選んでみてはいかがでしょうか。