昨今では働き方が多様化しており、社員にとってより働きやすい環境を作ろうと社内にオフィスラウンジを整備する企業が増えています。本記事では、ラウンジテーブルの種類と選び方について紹介していきます。ぜひ、社員満足度の高いオフィスラウンジ作りに役立ててください。
ラウンジテーブルとは
ラウンジテーブルとは、ラウンジに設置されるテーブルの総称を指します。ラウンジとは、テーブルと椅子やソファなどを置いて作るくつろげる空間を指しますが、オフィスにおけるラウンジもそれとほぼ同義です。
ラウンジテーブルの種類
では、ラウンジテーブルの種類について以下の順に紹介していきます。
天板の形
まず、天板の形について主なものを紹介します。
四角形
「テーブル」と聞いてまず思い浮かぶ形は以下の画像のような四角形ではないでしょうか。正方形や長方形といった角が90度になっている天板のテーブルは、壁や棚にぴったり付けた配置にしてもデッドスペースが生まれにくい形です。
丸形
空間を柔らかい印象にしやすいのが丸形天板のテーブルです。丸テーブルは円を囲うように人が座れて、お互いの顔が見渡しやすいのでコミュニケーションの活性化につながりやすいテーブルの形と言えるでしょう。
U字形
U字形もしくは半円形と呼ばれる天板の形は、四角形と丸形を組み合わせたような天板です。天板の直線側を壁付けしてテーブルを挟んで対面になるようにボックスソファや椅子を配置すれば、無駄なスペースを作らずおしゃれなミーティングスペースを作りやすいでしょう。
出典:オフィスコム
三角形
三角形の天板における特徴は、会話の弾みやすさとソロワークのやりやすさを両立していること。
出典:Bonir
例えば、角に集まるように座れば、2人なら四角形や丸形よりも距離が近くなり自然と話しやすくなります。一方、それぞれの辺の真ん中に座れば各自の距離が程よく保たれるため、ソロワークに集中しやすくなります。
基本的に丸角になっているものが多いので、丸形テーブルのような柔らかい印象のテーブルです。
天板の素材
次に、天板の主な素材について紹介していきます。
木材
木材の天板と一言で言っても種類はさまざまです。木を切り出して、そのままの木材は無垢材と呼ばれ、木目や肌触りなど天然ならではの風合いが魅力です。
出典:匠一松 一枚板テーブル
無垢材の加工方法によって木材の呼び方が以下のように分かれています。
木材の種類 | 概要 |
一枚板 | ・「無垢一枚板」とも呼ばれる1つの木材でできた継ぎ目のない天板 ・1本の木から少量しか取れないため希少価値が高く、高価 |
集成材/はぎ材 | ・集成材は細長い木片にした無垢材を接着剤で貼り合わせた天板 ・集成材よりも幅広の木材を少ない枚数継ぎ合わせたものをはぎ材といい、どちらも大きいサイズの天板が作りやすい |
突板 | ・無垢材を薄くシート状にスライスして芯材となるベニヤ板などに貼り付けたもので、表面は一枚板のような見た目 ・木の使用量が少ないので低価で購入しやすい |
無垢材は月日を重ねると色味に深みが増しますが、それだけでなく経年や湿度などで形が変わる場合もあるのを受け入れたうえで購入しましょう。無垢材のテーブルはナチュラルで温かみのあるラウンジを演出してくれますよ。
ガラス
ガラス天板の多くは頑丈で割れにくい強化ガラスで作られています。ガラス天板のテーブルは圧迫感が少なく、高級感のある空間にしやすいのが特徴です。ただし、強化ガラスといっても過度な衝撃や温度変化で割れる恐れがあるので丁寧な取り扱いをしましょう。
出典:ガラストップセンターテーブルOZIN-105
メラミン化粧板
メラミン化粧板はメラミン樹脂というプラスチックを染み込ませた紙を重ね合わせて作られる強度の高い天板です。強度のみならず以下のような機能を持ち合わせているのが特徴。
出典:家具の産直工房
<メラミン化粧板の主な機能>
- 耐熱性
- 耐水性
- 耐摩耗性
- 撥水性・撥油性
- 抗菌・抗ウイルス(例外あり)
天板の色や模様のバリエーションが豊富で、シンプルな単色から大理石風などの高級感のある模様まで選べます。デザイン性を重視するならメラミン化粧板のテーブルから探してみるのはいかがでしょうか。
脚の本数
続いて、天板を支える脚の本数を3パターン紹介していきます。
4本
基本の4本タイプ。テーブルの四隅に脚が付いているため安定感抜群です。作業をするのに向いている脚の本数と言えます。ただ、椅子は大きく引かないとテーブルの脚が邪魔になり座りにくい場合も。
出典:OZIN Meeting Table OZIN-200
2本
2本脚はテーブルの両サイドに一つずつ脚が付いており、椅子を大きく引かなくても座りやすいタイプです。
出典:ITG Meeting Table 会議テーブル/台形脚・1875天板 ITG-SL1875
脚の主な形状は以下の通りです。
<2本脚の主な形状>
- T字
- H字
- ロの字
- パネル
デザイン性が高く、脚の形によってテーブルの雰囲気が変わります。そして、4本脚に比べ脚の本数が少ないので足元のスペースが広くなります。4人以上でテーブルを使用する想定なら2本脚タイプのテーブルが良いでしょう。
1本
丸形のテーブルの多くは1本脚タイプ。1本脚はどの位置からも椅子の出し入れがしやすく、席の追加もしやすいのが特徴です。
便利機能
最近のラウンジテーブルは機能付きのものが多く見られます。中でもポピュラーな便利機能について6つ紹介します。
①天板昇降
天板昇降とは「天板の高さを変えられる」機能です。例えば、以下の画像のように仕事内容や気分によってフレキシブルにテーブルの高さを変えられれば仕事の効率もアップします。
②天板伸長
天板伸長は「天板のサイズを変えられる」機能。一時的に天板を大きくできるので普段の設置スペースは節約でき、以下のようなシーンでとても便利な機能です。
出典:伸長式ダイニングテーブル
<天板のサイズを大きくする主なシーン>
- テーブルの使用人数が多い
- 作業スペースを広くしたい
③天板跳ね上げ
天板跳ね上げはフラップとも呼ばれる「収納に便利」な機能で、会議室や学習塾などで多用される畳める長テーブルがイメージしやすいでしょう。基本リフレッシュスペースで使用する予定のラウンジでもオフィスの一部なのに変わりないので作業用のテーブルが必要なこともあるはず。そんなときのために、使わないときは収納しやすいテーブルを備えておくと良いでしょう。
出典:KS Stacking Table KS-1245
④キャスター付き
テーブルの「移動に便利」な機能といえば、キャスター付き。テーブルにキャスターがついていれば移動に便利なのはもちろん、移動の際に床を傷つけにくいのも特徴です。
⑤コンセント/配線孔付き
テーブルにコンセントや配線孔がついていれば「電子機器の使用に便利」です。
⑥収納付き
「整理整頓に便利」な収納付きテーブルです。オフィスラウンジはいろんな人が過ごす場所なので、いつも綺麗な状態を保つために収納スペースが多いのは大切です。
出典:リフトアップテーブル
ラウンジテーブルを目的で選ぶ
ラウンジテーブルは使用目的を定めてから選ぶのが得策。
<ラウンジの主な使用目的>
- ソロワーク
- コミュニケーション
- リフレッシュ
ラウンジのメイン目的ごとに向いている家具やレイアウトを見ていきましょう。
ソロワーク
ソロワークとは1人で集中して仕事を行うこと。個人用デスクとは別に自由に使えるワークスペースをラウンジに設けて、気分転換をしつつ集中して作業できるのを目指した空間です。
環境を変えると気分のリフレッシュがしやすく、仕事効率アップが期待できますよ。
コミュニケーション
社員同士で活発なコミュニケーションがとれる空間を目指す場合は、座って会話をしたり、立ち話をしたりとどのようなスタイルでもコミュニケーションがとりやすいようなレイアウトを検討しましょう。
参考:ホーソン実験
リフレッシュ
そして、リフレッシュを目的としたラウンジの整え方です。オフィスラウンジからデスクに戻るときに「よし!頑張ろう!」と思えるような、癒される空間を目指しましょう。例えば、ゆったり座れるソファと低めのテーブルを組み合わせてリビング風にしてみたり、落ち着いた配色の家具を選んだり…。
自動販売機やコーヒーカウンターなどラウンジをより充実させるものが整備できると尚良しです。
ラウンジテーブルの種類と選び方を紹介【まとめ】
ラウンジテーブルは種類が豊富なうえ、ラウンジの目的によって適したテーブルもさまざまです。社内満足度の高いオフィスラウンジが作れれば、社員同士の円滑なコミュニケーションや業務効率アップにつながりやすくなるでしょう。社内の要望を参考にしつつ作りたいラウンジをイメージして、それに合ったテーブルなどの家具を探してみてください。